引きこもり

うつ病に苦しむ主婦が、引きこもりから脱出できた理由

投稿日:2019-05-04 更新日:

 

「引きこもり女性の4分の1が既婚者」

 

この引きこもり状態にある既婚女性のことを、一般に「引きこもり主婦」と呼びます。

 

そんな引きこもり主婦が、引きこもり女性のなかで4分の1いる、ということが分かりました。

 

この数字を見て驚いた人も多いのではないでしょうか?

 

とはいえ、

  • 引きこもり主婦って何?
  • 主婦が引きこもりから脱出ってどういうこと?

という疑問をお持ちの方も多いと思います。

 

そこでこの記事では、「引きこもり主婦」について、引きこもりの元支援者で研究者の観点からわかりやすく解説します。

 

具体的には、

  • 引きこもり主婦って何?
  • なぜうつ病に苦しむ主婦が、引きこもりから脱出できたのか?
  • うつ病の引きこもり主婦が、自己肯定感を高めるには?

の順番にご紹介していきます。

 

3分ほどで読める内容となっているので、ぜひご一読ください!

 

引きこもり主婦って何?

「引きこもり主婦」と呼ばれる人がいます。

 

彼女たちは、「主婦」「家事手伝い」という肩書があるためこれまで世間から注目されてきませんでした。

 

しかし、その実態を当事者団体「ひきこもりUX会議」が調査結果を発表。

 

この団体が主催する女子会である「ひきこもりUX女子会」に参加した女性にアンケートした結果、4分の1が既婚女性だったのです。

 

このうち専業主婦が引きこもるようになった要因は、

  • 「コミュニケーション不安」81%
  • 「精神的な不調や病気」75%
  • 「家族以外の人間関係」66%

でした。

 

では、こんな不安や悩みを抱えた主婦は、なぜ引きこもりから脱出できたのでしょうか?

 

なお、この記事では、不安や悩みを抱え、自らを「引きこもり」と言う既婚女性を「引きこもり主婦」と呼ぶことにします。

 

なぜうつ病に苦しむ主婦が、引きこもりから脱出できたのか?

うつ病に苦しむ主婦は、引きこもり状態から脱出することができます。

 

それはなぜでしょうか。

 

理由は、「人」です。

 

どういうことか、もう少し深掘りしていきましょう。

 

信頼できる人との関わりが転機に

信頼できる人と関わることで、少しずつ自分の中で変わることができるからです。

 

何気ない会話や挨拶、さらには悩みを話したりすることで、人のことを信頼するようになります。

 

事実、社会学者の荻野達史氏が、ある支援団体にて参与観察を行った記録本があります。

 

本書は、長年にわたるフィールドワークによる、詳しい調査資料をもとに分析した本なので、すべてを説明するのは難しいです。

 

ですが簡単に内容をいうと、当事者と支援者が一体になって「あそび」や「かかわり」を深めていきながら、一度は人から遠ざかった状態から「もう一度、人を好きなる」過程が描かれています。

 

たしかにここでは「引きこもり主婦」については書かれていません。

 

ですが人を信頼していく過程というのは、誰もが共通しています。

 

 

時間はかかります

ここで注意点があります。

 

それは何かというと脱出できるようになるまでには時間がかかるということです。

 

とくに問題の根が深ければ深いほど時間はかかります。

 

これは初めに理解してください。

 

それでもいずれは脱出できると信じて動いてみるほうが、行動の目標もできて精神衛生上良いと思います。

 

そして試行錯誤しているうちに、脱出できるようになります。

 

うつ病の引きこもり主婦が、自己肯定感を高めるには?

うつ病の引きこもり主婦は、まず、基本的に自己肯定感が低いです。

 

自己肯定感が低いと前向きに、積極的に人と関われません。

 

そのため家族とばかり関わることになってしまいます。

 

そんな状態を改善するためには、自己肯定感を高める必要があります。

 

具体的には、家族以外の人と関わりをもつべきです。

 

自己肯定感が低い背景

まずは親子関係が悪いことが挙げられます。

 

実際、私が支援者として当事者にインタビューをしたときも、

  • 「親が悪いんですよ」
  • 「親との関係が悪くて家を出ました」

という語りがありました。

 

また親子関係以外では、

  • 職場の人間関係
  • 引っ越しなどの環境変化
  • ママ友達との関係
  • 子どもの進学・就職
  • 結婚・出産・子育てによる外界との遮断

といったことも考えられます。

 

これらによって、孤独感や閉塞感、焦燥感が生じ、人と関わりづらくなっていったと考えられます。

 

家族以外の人との関わり

たしかに、家族以外との関わりを持てない・持ちたくないから引きこもっているのかもしれません。

ですが、

  • 美容院
  • 病院
  • 買い物先
  • 引きこもりの支援団体

などでの簡単な話し相手と関わることができます。

 

このように、家族以外の関わりをもつことで、少しでも孤独感や閉塞感が和らぎ、自己肯定感が高まるので、ぜひ実践してほしいと思います。

 

とくに同じ悩みをもつ人との語り合うことは、互いに相手を承認し合う関係ができます。

 

支援団体に足を運んでみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

ここまでの内容をまとめると…

  1. 引きこもり主婦とは、引きこもっている既婚女性のこと
  2. 脱出する方法は信頼する人との出会い・関わりが大きい。ただし時間かかることもある。
  3. 自己肯定感を高めるには家族以外との関わりが重要である。

となります。

 

かつて、引きこもりの支援に携わっていたとき、「女子会」を行うという企画がありました。

 

参加者も女性、スタッフも女性という「女子会」を提案したところ、「参加したい」という声が多数寄せられました。

 

こうしたニーズが強くあるということがわかり、やってよかったと思います。

 

もちろん「女子会」は現在でも続いています。

 

共通点のある人と何気ない些細なことを語り合うだけで、人を信頼できるようになる、ということを確信した瞬間でした。

 

なので、少し外に目を向けてもらえるとうれしいなと思います。

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